UTI UML教育研究所
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企業導入事例

技術者の育成にOCUPを採用し、成果を上げている企業の担当者へお話を伺います。今回は、社内における1,000人の技術者育成プログラムを社外へ展開し、着実に成果を収めてきているCSKの取り組みについてご紹介します。
 
下村 義邦 氏

【Profile】
教育サービス事業部事業部長
下村 義邦 氏

三浦 直樹 氏

【Profile】
eソリューション技術部web技術課課長
三浦 直樹 氏

八木 裕乃 さん

【Profile】
教育サービス事業部研修一課
八木 裕乃 さん


「現在CSKでは、サービス品質向上のために全社的な戦略『トリプル1000』を掲げて、“J2EE”、“オープンソース/Linux”、“.NET”の3分野で各1000名のエンジニア育成に取り組んでいます。この大規模な人材育成事業は、4年前の一事業部門での成功体験をモデルに打ち出されたものです。事業部が実施した独自の教育プランで、300名の社員の技術力の底上げを図り、短期間のうちに飛躍的に向上した上、受注率もアップするなど実績向上に大きく貢献し、教育投資が売上利益に直結することがきっかけとなりました。」

『トリプル1000』をはじめとする社内教育では、常に業界動向を見据えた最新技術を積極的に取り入れているというCSK。同社におけるUMLの位置づけ、およびOCUPの導入状況について、Webにおける最新技術の普及を担当するeソリューション技術部の三浦直樹課長に伺った。

「現状では、すべてのエンジニアにUMLのスキルが必要というわけではありません。ただし、金融系の場合では、顧客サイドでUMLの共通言語化がかなり進んでいますので、開発側もUMLを使えないとどうにもならない状況に来ています。そのため、金融系部門のエンジニアを中心に、10日〜2週間という短期間でモデラー育成を目的に研修を実施しました。その中でUMLのトレーニングを取り入れています。また、全社的な教育コース体系においても、J2EEの開発環境におけるスキルアップを図っていく課程でオブジェクト指向、及びUMLの教育を実施しています。そのなかでプログラマーはOCUP“ファンダメンタル”を、デザイナーやアーキテクトはさらに上位資格の取得を推奨しています。『トリプル1000』においては、受講者がプログラムを終了した時点で指定された資格を取得しますが、“推奨資格”のなかに『OCUPファンダメンタル』も含まれています。目下のところ、120名ほど受験しており、エンジニアの間では今後取得したい資格として注目されています。」

CSKでは、社外エンジニア向けの教育サービスとして、入門スキルから専門技術まで幅広いカリキュラムを提供している。これまで培ってきた成功事例におけるノウハウは、外向け教育カリキュラムにどのように反映されているのだろうか。教育業界全体におけるUMLの動向も含め、教育サービス事業部で講師を務める八木裕乃さんに伺った。

「社外向けの講義では、これからUML/オブジェクト指向に着手しようと言う方が多く、基礎から着実に身に着けていただけるように工夫しています。現在、UML関連の講義は“オブジェクト指向開発コース”と“OMG認定UML技術者資格試験対策コース”で提供しています。UMLのメリットは、わかりにくいものを簡単に表現できるところなので、最初に基礎となる文法を押さえてからモデリングに観点を置く、という順番で学んで頂きます。UMLは言葉に過ぎず、それをいかに使いこなすかが重要です。それに気づき、モデリングに興味を持ち、さらに貪欲に学習を続ける向上心のある方もかなりいらっしゃいます。現在はSI関連エンジニアの受講者が多く、すでに現場でUMLを使っている方は、純粋にモデリングを学びたいと思っているケースも多いようです。」

社内外のエンジニア育成に邁進することで、ソフトウェア業界に多大に貢献しているCSK。気になるCSKの今後の取り組みについて、下村事業部長にお話いただいた。

「かつては、プロジェクトの開発期間は長く、技術も単純だったので、受注後でも技術の習得は可能でした。現在では納期までの時間は短縮され、新しい技術を覚えながらシステムを作り上げていくのは無理です。これからは、先見性をもって新たなスキルを身につけておき、その技術がブレイクしたところで案件を引き受ける仕組みづくりが不可欠です。わが社では、そのために相応の投資を重ねてきており、顧客の求める品質と生産性を、われわれの技術力によって提供できる段階に入りました。『トリプル1000』にしてもエンジニアの育成にとどまる話ではなく、全員が同じ言葉で仕事をするという目的のもと、今後はさらに共通言語を増やしていく予定です。」