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OCUPブログ 第14回

複合構造図の例 続き

プロパティ
プロパティは図上で四角形で表されることから分かるように、何らかの分類子(もしくはインスタンスの集まり)を示しています。ただし普通のクラス図と違い、プロパティは分類子の役割の方に重点を置いており、役割を重視してこれをパートと呼びます。(パートは役割名と解釈しても良いでしょう。)
例えば、図F05の内部構造に存在する4つのパート、即ち、「チューナー」「アンプ」[スピーカー」「電源部」は、何らかの電気回路を意味しています。
従って、これらの四角形はすべて「電気回路」という同一のクラスを表しているが、ただ、それぞれ役割が違うという風に解釈することも可能です。さらに言うと、これらのクラスは、IC回路であっても、トランジスタ回路であっても、真空管回路であってもかまいません。
要は、この図は4つの役割を持つ分類子(プロパティ)から構成されていることを示しており、ここ数十年間の間に、真空管→トランジスタ→ICと構成部品は変遷して行ったが、基本的な役割間の関係や組み合わせ、パターンは共通であるいう風にも解釈されます。

図F05

図F05 コンポジット構造図例

役割/パターンのに着目
この、分類子自身の成り立ちそのものよりも役割の方を重視する考え方は、UML2.0になって、より明示的になり強化されました。
UML1.Xの時代には、オブジェクト間、インスタンス間のメッセージのやり取りとして解釈されていたインタラクション図(相互作用図)は、現在では、各役割間のメッセージのやり取り、パターンとして再定義されています。

また、従来コラボレーション図と呼ばれていたオブジェクト間のメッセージのやり取りを表した図はコミュニケーション図と名前を変え扱いが非常に小さくなってしまい、それに変わって、新しいコラボレーション図が登場しました。

新しいコラボレーションの登場
内部はコラボレーション
この新しいコラボレーション図は、まさに役割間の関係、パターンを表現するための図です。
新しいコラボレーション図は、OCUPのアドバンスト資格試験で取り扱われる図ですので、本書では深く取り上げませんが、複合構造図と密接な関係があり、F05図に表される「FMラジオ」のような、内部構造を持った分類子(注: 構造化分類子と呼ばれます)は、実は分類子の内部のコラボレーションを表している図として定義されています。
つまり、複合構造図は単にクラス図が入れ子になった図ではなく、役割と役割間の相互作用に焦点を置いたコラボレーションを表した図として理解する必要があります。

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