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組込み開発に携わる方のためのOCRESブログ 第10回

前段については、株式会社ストラタジーナムのプロマネBlogでご覧いただけます。

ソフトウェア工学 傾向と対策 その3
下の図は、「組込みシステムのためのソフトウェアエンジニアリング 上級編」(現時点では未刊)の目次を示しています。
図中の青色部分は、OCRES上級で出題範囲として指定されているところで、黄色の枠内は、OCRES上級試験で直接的な前提知識が記述されている場所を示しています。

「組込みシステムのためのソフトウェアエンジニアリング上級編」予定目次

第11章のソースコードの分析とテストは、内容としては非常に面白い分野ですが、OCRESは、基本的に分析と設計に重心を置いた試験ですので、設問の対象外となっています。
なお余談ですが、この分野で今流行りのモデル・ドリブン・テスト(モデル駆動型テスト)を中心対象にした試験プログラムを作ったらどうかという提案が、かなり以前から出ていますが、現在のところまだ具体化していません。
管見では、モデル駆動型テストは、まだ市場に完全に定着したアプローチとは言えず、何をもってモデル駆動型テストのエキスパートとして認証されるべきかについても百家争鳴であり、時期尚早な観があると思います(ひとことで言うと、まだリサーチの段階)。
ただ注意すべき点は、モデル駆動型テストを行うにあたって、第11章の知識が無駄になるわけではなく、基本的な前提知識となりますので、学習しておく必要があります。

第12章の開発ツールの分野も、第11章と同じ理由で設問の対象になっていません。ただ内容的には、極めて組込みシステムらしい分野であり、一例を挙げると、IT系ではオシロスコープを持ち込んでデバッッグするような事は普通考えられませんが、組込み系リアルタイム系では極めて日常的な光景です。

第13章が上図中で黄色に囲っているわけは、この章の内容が、OCRES試験分野であるUMLプロファイルを理解する前提条件となっているからです。
特に、OCRES上級の試験対象である「リスク・メタモデル」や「フォールトトレランス・メタモデル」とは、直接的な関係があり、理解しておく必要があります。

第14章は、OCRES上級試験の直接の試験対象になります。
またさらに、UMLプロファイルの「性能メタモデル」を理解する上での前提知識分野となります。

最終章のドキュメンテーションは試験対象とはなっていませんが、その一つの理由は、分析設計と同じくこの分野が、知識分野ではなくプラクティスの問題であるからです。文書化の本質的な理屈は極めて簡単であり、問題は、その理屈に従って実際上の処理をするかどうかの問題です。
なお昨今では、この文書化も、モデル中心、つまり設計図中心である事を最後に申し添えておきます。

このOCRESブログは株式会社ストラタジーナムのプロマネBlogでもご覧いただけます。