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続はじめるUML 第2回 |
2006.4.3 掲載
UMLによる業務分析
前回は、本連載の概要を説明し、MDAやパターンウィーバー2.1の新機能について少し触れました。今回からは実際に、パターンウィーバーを使ったUMLモデリングを行っていきます。最初は、UMLを使った業務分析方法についてです。 前回触れたMDA(モデルドリブンアーキテクチャ)という開発方法では、業務分析の段階ではコンピュータの内部処理に依存しないモデル(CIM)を作成します。このようなモデルを作成することは、最近ではビジネスプロセスモデリングとして注目されており、SOA(サービス指向アーキテクチャ)でも重要なモデリングです。この利点は、システム化対象となる業務を分析し、業務が変化してもモデルを変更することで、今までのシステム資産(コンポーネント)を有効に生かすことができることです。MDAやSOAの考え方では、モデルを変更することで、コンポーネントを組み替え、業務の変更によるシステム変更のリスクやコストなどを最小限に抑えることができます。
◇コンテンツ提供サービス販売管理業務のシナリオ さて、前回も簡単に説明しましたが、Web上で映画や音楽を有償で配布するネットコンテンツ提供サービスの販売管理を題材にしていきます。 販売管理に関係がある外部システムは、コンテンツをユーザがダウンロードするWebシステムと、ユーザに対する料金を請求するアウトソース(外部委託)先のシステムがあります。これから新たに開発するシステムを導入する以前の業務では、このサービスの販売管理(ユーザへの料金請求)を次のように行っていました。
「まず、システム管理者は、毎月ユーザがダウンロードした情報を記載したWebシステムのログを取得して、そのログからダウンロード1件ごとの情報(CSV形式)に変換する。そのデータを集計担当者が受け取り、表計算ソフトに読み込んで、ユーザ毎にダウンロード数とコンテンツの種類(映画・音楽)を集計して紙に出力する。そのユーザ毎データ一覧表(集計情報)を元に、請求担当者がユーザごとの請求情報を作成して、外部の請求システムに送信する。課金コースとしては、ダウンロード数に応じた課金(従量課金)か、毎月決まった金額の課金(定額課金)がある。」
◇ビジネスプロセスアクティビティ図 このシナリオを元に、現状(As-Is)のモデルを作成します。アクションの主体としては、「システム管理者」「集計担当者」「請求担当者」が抽出できますので、それらをアクティビティパーティション名としてアクティビティを埋めていきます。
このように現状の業務(ビジネスプロセス)をモデリングすることで、システム化する対象がより明確になります。システム化によって業務を改善するために、要求分析の際にシステムを導入したモデルを再度描きます。
◇概念クラス図 業務で登場する概念を表すモデルをドメインモデルといいますが、ここでドメインモデルを表す概念クラス図を作成します。 まず、先ほどのシナリオに登場する、重要な概念を抽出します。
システム管理者 ダウンロード情報 集計担当者 ユーザ コンテンツ種類 映画 音楽 集計情報 請求担当者 請求情報 課金種類 従量課金 定額課金
これらの情報は、プロセスのイベントに関する情報(Event)、プロセスを実行する主体に関する情報(Event)、プロセスでやり取りされる情報(Resource)の3つに分けることができます(このような分析をREA分析といいます)。これらの情報を元に、それぞれの多重度を考慮して分析クラス図を描くと、次のような図になります。
業務分析では、現状の業務がどのように行われているかを可視化することが重要な点です。それにより、システム化による業務改善の道筋が見えてきます。具体的には、要求分析でさらに詳細にモデリングし、分析・設計を行います。
次回はOCUPファンダメンタル受験記を、その次の回でケーススタディの要求分析工程をお送りする予定です。
<コラム> このたびバージョンアップしたパターンウィーバーは、いろいろ便利な機能が増えましたが、メニューの「ウィンドウ」→「設定」で、パターンウィーバーの各種設定を行うことができるようになりました。そのうち、今回はデフォルトのスタイルを設定する方法を紹介します。 「設定」画面で「Pattern Weaver」→「スタイル」を選択すると、モデルの各要素に対する色やフォントなどの各種デフォルトを指定することができます。
この設定をすることで、今までは要素ごとにスタイル設定をする必要があったのですが、それが不要になります。また、デフォルト設定になっている要素のスタイルを、一挙にこの画面で変えることもできます。
■筆者紹介 藤川 幸一/Kouichi Fujikawa 株式会社テクノロジックアート テクニカルデプト システムコンサルタント
パターンウィーバー(PatternWeaver) ver2.1 |
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さらに使いやすく!
- 名前空間(ネームスペース)の管理機能を搭載
- 各種環境設定(デフォルト設定)が可能に
- モデルのビュー(視点)管理機能を搭載
- 最新Eclipseにも対応
- Eclipse3.1.1へ対応
- 組込み系ユーザにも対応
- 状態遷移表の機能を搭載
- C++ソースコード生成プラグイン
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●商品に関するお問い合わせ 株式会社テクノロジックアート e-mail : pw@tech-arts.co.jp http://pw.tech-arts.co.jp/
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